八方位の意味【吉と凶】

真実の風水

風水とは中国から伝わった伝統的な美学・哲学的な考え方で、建物や環境、生活スタイルなどに対して良いエネルギーを引き寄せ、悪いエネルギーを防ぐことを目的とするものです。

風水の「八方位」とは場所に対して八方向を考慮した考え方です。これは、東、南、西、北、東南、西南、西北、東北の8つの方向を指します。各方向には特定の意味やエネルギーが関連付けられており、これらを考慮して空間を整えることで、良いエネルギーを引き寄せ、悪いエネルギーを防ぐことができます。例えば、東は朝日や新しい出会い、発展などと関連付けられています。南は活力や成功、栄光などと関連付けられています。西は富や財産、晩年などと関連付けられています。北は安定や安心、冷静な判断などと関連付けられています。

風水の八方位を考慮した空間設計や、生活習慣の調整などによって、良いエネルギーを引き寄せ、悪いエネルギーを防ぐことができます。また、風水に関する知識は個人差もありますので、専門家に相談することもお勧めです。

 

八方位にあらわれる吉と凶の意味

家の吉凶は、そこに住む人の生年月日から割り出される星と、非常に深いかかわりがあります。ここでは各方位が本来もっている意味について説明し、吉と凶の現れ方について解説しましょう。

 

【北の方位】

十二支では子の方位にあたります。万物は陰と陽から成り立っており、すべてのことがその交わりから生じています。北にはものの交わる意味と、もののはじめの意味があり、水の象があります。「吉相の家相」陰陽の交わりの意味があるため、夫婦仲がよくなり、コミュニケーションがとれ、よい子供に恵まれます。親切心が育つので、親に孝をつくすようになり、さらに頭の働きもよくなり知恵が発達します。地味ではありますが内面的豊かさが出るとともに、人知れぬ喜びや隠れた収入が望めます。

凶相の家相

子供が親に対して孝行心をもたず、逆に心配ばかりかけます。目下運にも恵まれず、部下や従業員で苦労します。陰気が入り身体が冷えるために、健康を害して病人が絶えません。家に潤いがなくなり、徐々に貧乏になっていきます。秘密や隠し事が多くなり、夫婦の関係が冷え、別居や離婚に発展する夫婦別離の相となります。

 

【北東の方位】

十二支では丑寅にあたるこの方位は、たいへん重要な場所ですが、俗に表鬼門と呼ばれ、やつかいなところと思われています。しかし、方位には必ずよい面もあるので、無意味に恐がることはありません。こちらが正しく接すれば、すばらしい方位となります。

吉相の家相

この方位は土星の場所で、積み重なる山の土を意味します。十は親戚身内を意味するので、兄弟身内の関係がなごやかになり。スムーズに運びます。また、変化を意味するところから二親の時代から子の時代への継ぎ目ともいえます。相続の意味があり、良い相続人を得ることができます。また、上は小を積んで山を成すので、大きな蓄財ができます。

凶相の家相

親戚づきあいが徐々にできなくなります。相続人ができないか、または相続に関して争い事が起こり、トラブルに発展します。仕事が順調にいかず、借財が増え倒産に追い込まれたり、ひどいときは家族離散の憂き目にあったりします。病気が深く静かに潜行するので、発病後すぐには治らず長びくことになります。

 

 

【東の方位】

十二支では卯の方位にあたり、朝に太陽が東から昇るように、明るさが徐々に増し活気を呈してきます。活動の場であり、新たなものに挑戦する意があります。皇室において皇太子毆ドの住まいを東宮御所というように、東には長男の意味があります。

吉相の家相

発育発展の気が充満して、常に高い目標に向かいます。やる気が生まれ、的確な判断力と決斷力がそなわり、エネルギッシュに前進します。長男が頼りになり、家のために尽力します。発言力がつき、言葉によって相手の心を打ち、信用を得るようになります。

凶相の家相

突発的な事故や偶発的な障害に見舞われます。長男が頼りにならず、何事も限度を超えてやりすぎ、失敗を引き起こします。言葉に心がなく、その場しのぎの嘘をつきやすくなったり、人にだまされて困窮することになります。肝臓病や神経系統の病気や発作をともなう病気にも注意しなければなりません。

 

【東南の方位】

一般的によく「たつみ」といいますが、十二支では辰巳の方位にあたります。東南は、風のごとくものが出入りし、何事も「斎(ととの)う」場とされていることから、昔から商人が商売繁昌を願って大切にしてきた方位です。

吉相の家相

社交運がよくなり、人問関係がうまくまとまり信用が増します。他からの援助を受けられ、地位の昇進も早く運勢の開拓がスムーズにいきます。長女が家のために協力し、家族を助けるようになります。結婚は良縁に恵まれ、幸福な家庭を築けます。健康面では腸の働きがよくなり、元気に活動できます。

凶相の家相

人を信頼しようとせず、独善的になり、他からも信用されなくなります。物的交流の不足と人的交際のつまずきから、いやな評判を立てられることになります。不誠実な部ドや従業員が入って悪い事をしたり、不利益をもたらすことになります。何事もはじめは順調に進みますが。終盤になるにつれてほころびが出て、悪い結果になります。

 

 

【南の方位】

十二支では午の方位にあたります。南は太陽の日ざしが最も強いところなので、燃える火のイメージがあります。暖かさと明るさを与えてくれる南の太陽をさえぎってしまうと、家庭もまた冷たく諳い状態になります。

吉相の家相

頭脳の働きがよくなり、的確な判断力がつくようになります。感覚が鋭くなり、自己表現が上手になるので、人を引きつける魅力が出てきます。目上の人から引き立てを受け、名声と名誉を得ることができます。実業家、政治家、芸術家、デザイナーなどは、特に吉相にかまえるよう心がけるべき方位です。

凶相の家相

周囲との争い事が多くなり、人の離合集散が顕著にあらわれます。ときには警察が介入するほどの問題や、訴訟事件にまで発展することもあります。また、目上運が悪くなり足を引っ張られます。好き嫌いが激しくなり、偏る傾向か出てきます。政治家は選挙に関するトラブル発生を特に注意するべき方位です。

 

 

【南西の方位】

十二支では未申の方位にあたるこの方位は、北東の表鬼門に対して裏鬼門と呼ばれます。こちらも土星の場所ですが、北東は積み重なる山の土を、南西は広がる人地の土を意味しています。母なる人地といわれるように、南西にはものを育てる意があります。

吉相の家相

自分の仕事を熱心にこなし、努力して成果をあげられます。我慢や忍耐ができ るようになるので、着実に地位が向上し、ゆる  ぎない立場を築きます。体力や持久力もつき頑張りがききます。一家の主婦が家をしっかり守 り、明るい家庭になります。商売や事業などの営業収益が着実に伸び発展します。

凶相の家相

まじめに努力する気持ちが薄れ猫の目のように方針をくるくる変えるので、運勢が次第に下降線をたどります。家族に素直さや従順さがなくなり、反発し合うので、絆が切れてバラバラになります。主婦の力が反映されなくなり、主人はよい職業に就くことも難しく、転職を繰り返すようになります。

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【西の方位】

十二支では酉の方位にあたり、一年では9月、季節にすると秋を意味します。秋は作物の収穫期であり、一年間の苦労がようやく実を結ぶときですから、豊かさや喜びを象徴する方位となります。

吉相の家相

収入に恵まれ、金銭的に豊かになります。人生においては、老後の心配をしなくても潤沢さを持続でき、楽しい余生を送ることができます。交際面も明るくほがらかなものになり、人気も上昇します。飲食面の不足がなく、食べる喜びを満喫できます。また、良縁が自然にまとまります。

凶相の家相

経済的な苦労がっきまとい、やりくりに行き詰まり、破産することもあります。見栄を張り背仲びをして、無駄なお金を浪費します。自分の好むことには湯水のごとくお金をつかいますが、他には細かくなります。いつもだれかが怪我をしたり、特に歯が弱くなり長い通院を余儀なくされます。

【西北の方位】

吉相の家相

他を圧する力と財力とがそなわり、社会的には人の上に立ち指導する立場につき、周囲から畭敬を受けるようになります。この方位は主人の場になるので、家庭内においては夫や父として、家族を愛し家庭を守る心が強くあらわれるようになります。現代の交通戦争に負けることもありません。

【凶相の家相】

車の事故と無縁ではいられません。家庭内で父親の力を示すことができず、家族から甘く見られます。貸したお金や投資した資金の回収に苦労するようになり、ときにはそれが原因での倒産も。ギャンブルに熱中して大火傷をします。バランスのとれた愛し方をせずに偏愛するため、大から誤解を受けます。

 

中央の部分

住まいには必ず中心があり中央の部分がありますが、ここを『太極(たいきょく)』といいます。家の基礎であり、基本となるところですから非常に大切で、家の大黒柱にあたります。気学において中心は五黄十足の定位であり、帝王の位とされています。中心が凶相の家は主人の居場所がないことになりますが、核がなければ物事は発展しないため、そのような家がよいわけがありません。中心は大黒柱たる主人に影響を与える大切なところですから、くれぐれもおろそかにしてはいけません。

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